33歳、転職活動中の頃
まだ結婚していた
元奥さんは仕事に出ており、自分は履歴書を出した会社からの返答を自宅で待つ日々
昼間に電気などを使わないよう、またお金を使わないよう自炊して図書館に通っていた
冬のある日…
陽がおちて夜になる
電気がついていない暗い部屋にひとり
無音状態の部屋
ソファに寝転がり天井をぼんやりと見つめる
俺はもうまともな職につけないんじゃないかと
郵便局の年末年始アルバイトに申し込むか
期間工として愛知に行くか
冬になると突然記憶が蘇るときがある